いいデザインとは。売れるデザインの基準は自分ではない。
こんにちは。
ハンドメイド作家でパーソナルカラーリストの鷲頭ゆうです。
いいデザインや、売れるデザインと聞くと、
何か個性的で、独創的な他の人が思い浮ばないような
すごいデザインを考えないといけないのではないか？
そんな風に思っていませんか？
今日、あるクライアントさんから仕事で使う
アイコンや看板についてのデザインについてご相談を受けました。
「自分のお店なので、自分の好きなデザインでこだわりたいです！」
お気持ちよく分かります。
このクライアントさんが本当に作りたいと思っている
“いいデザイン”というのは、
おそらくお客様にとっての、言ってしまえば
『売れるデザイン』の事を指していると思います。
ですが、矛盾が出てきているのが分かるでしょうか。
お客様に好かれるデザインと
自分が好きなデザインは違います。
どう違うかというと、
売れる、愛されるデザインは、お客様に向けてのデザイン。
自分が好きなデザインは、自分に向けてのデザインです。
誰に向けて作るかで、
デザインは全く違うものになってしまうのです。
そういう私も、
インテリアの学校に通い、
ハンドメイド作家として活動し
幅広くデザインに関わってきましたが、
この違いに気付いたのは最近です。
今日は、“お客様にとってのいいデザイン”とはどういうものなのかについて
シェアしていきたいと思います。
この違いは、デザインを仕事に活かしたい方に
絶対知っておいて欲しい事なので、
これからデザインで仕事をしたい！と思っている方は
是非読んでみて下さいね。
自分にとってのいいデザインは簡単
自分にとってのデザインは、
モノづくりが好きな人は
今までもたくさんしてきていると思います。
そして、一番簡単なのも
自分にとってのいいデザインだと思います。
なぜなら
自分にとっての“いいデザイン”というのは、
自分が可愛い！素敵！と思うものであれば
それで正解だからです。
例えば、
自分のためにアクセサリーを作ってみたり、
自分が飾りたい絵を描いてみたり・・
もっと身近なところで言えば
自分が着たい洋服を着るという事も
自分にとってのデザインと言えますよね。
ここでの正解は、
『自分が着たい洋服を着て満足する事。』
とてもシンプルですね♪
長い間、私もこのデザインが正解なんだと思っていました。
『売れるための』お客様に向けたいいデザインとは
『売れるための』デザインというと
何だか難しそうに感じてしまいますね。
ですが、
自分に対してではなく
「お客様にとっていいデザインって何だろう？」
という視点で考えてみると
『売れるための』デザインが見えてきます。
想像してみて下さい。
新しくオープンした
あなたのお店には、お客様がやってきますよね。
そのお客様は、どんな人ですか？
女性？男性？
年齢は？
どんな雰囲気のお客様でしょうか？
そして
『そのお客様は、どんなデザインを好むでしょうか？』
少し見えてきましたか？
これが、『そのお客様に売れるデザイン』です。
お客様が違えばデザインも変わってきます。
そして、“いいデザイン”も違ってきます。
私の過去と現在のSNSのアイコンのデザインで見てみましょう
私がSNSを始めた時にデザインしてきたときのアイコンはこちらです。
この時は、アクセサリーを作るのが好きで
みんなから可愛い！と言われるので
きっと売れるだろうと思い
「こんな作品作ってます」というアピールをするために
作成したアイコンです。
今書いていても残念ですね…。
完全に自分のための、
自分のためだけのデザインです。
対して今のアイコンは
私のお店に来てくれる人は、
可愛いものや
きれいな色が好きで、
お花のモチーフとか好きだろうな。
ハンドメイドが好きだから、
遊び心もあって…
例えていうなら
こんなオシャレで弾むようなフォントのイメージ。
といった感じで作制しました。
違いが分かりますか？
過去のデザインは、
主語が自分で、自分の事しか考えていない。
今のデザインは、
お客様が主語になっていて、
お客様にとってのデザインになっています。
このお客様へのデザインが出来ると、
来て欲しいお客様への自然なアピールにもなりますし、
SHOPに一貫性も出ます。
もうお客様がいる人なら
どんなお客様が多くて、
そのお客様はどんなデザインに惹かれるのか。
まだお客様がいないのなら、
どんなお客様に来て欲しいのか。
そんな事をイメージしてデザインしてみて下さいね。
最後に
とはいえ、
“デザインは才能やセンスだ”と思っている人も
たくさんいるのではないでしょうか。
私も、たくさん才能やセンスのある人をみて
落ち込みまくった時もありました。
ですが、
デザインもたくさん数をこなせば
今よりずっと上手になります。
個性的で独創的だけがデザインではないです。
“楽しい”という自分の気持ちを信じて、
たくさんイメージを膨らませてみて下さいね♪
色についてもアドバイスさせて頂いたので、
色のイメージからデザインする考え方について書いてみました。
